2021.06.03
AVという作品は、AV女優が中心となって制作されるものです。
しかし、AV女優だけいれば作品ができるわけではありません。
共演者、制作する会社、撮影スタッフなどがいて、初めて作品が出来上がるのです。
その、制作にかかわる人々に気遣いができなければ、いい女優にはなれないでしょう。
そのために、制作会社の苦労についても知っておきましょう。
作品を制作する以上、制作会社はあるでしょう。
しかし、制作会社が何を担当しているのかと聞かれると、ピンとこない人もいるでしょう。
それはなぜかというと、普段は違う呼び方をされることが多いからです。
制作会社というのは、メーカーのことです。
普段はメーカーと呼ばれることが多いので、制作会社といわれてもピンとこないのです。
ちなみに、メーカーとよく混同される言葉にレーベルというのがありますが、これは全く別の意味です。
メーカーは、AVを制作する会社です。
それに対して、レーベルというのはラインナップを示すものです。
要するに、同じメーカーで制作されたAVでも、レーベルが異なれば別のブランドの扱いになるのです。
ちなみに、AV業界には制作会社と流通会社があります。
ソフトオンデマンドというAV業界では有名な会社があるのですが、実はここはメーカーではなく流通会社です。
SOD専属などと書かれているのは、ソフトオンデマンドの子会社であるSODクリエイトのことをいいます。
製作会社の仕事は、AVを撮影することです。
単にカメラを回してAV女優を撮影すればAVと呼べるものにはなりますが、実際にファンが見たがる内容の作品を制作するとなるとかなり大変なのです。
撮影の前にも下準備が必要で、撮影が終わってからも仕事があります。
しかし、実際に自分が関わる撮影以外のことは知らない、という女優もいるでしょう。
具体的な、製作会社の仕事について解説します。
製作会社の仕事は、端的に言えばAVができるまでの工程と同じです。
最初は、女優を見つけなければいけません。
そのために、面接を行います。
AV女優は、プロダクションの面接を受けて採用されれば、そこに所属することになります。
しかし、プロダクションがAVを制作するわけではないので、製作会社にもその女優のことを知ってもらわなくてはいけません。
そのため、プロダクションへの所属が決まったら今度は制作会社と面接をします。
面接の際は、プロダクションでも確認されたプレイの内容についてどこまでOKか、といった確認をされます。
また、その際は実際に試されることもあります。
例えば、潮吹きをOKにしている場合、本当に潮を吹くことができるかバイブで試されることもあります。
アナルセックスOKなら、どのくらいの大きさまで大丈夫か試されるでしょう。
これは、撮影OKとはいっても実際に現場に行くと、無理といわれないための必要な確認です。
その後、企画が定まって出演が決まったら、撮影場所を決定します。
スタジオでの撮影ならその内容に合った内装の部屋を押さえるか、ラブホテルで撮影することもあります。
また、屋外の撮影になるなら必ず許可を取って行います。
かつては、露出ものなどを撮影するときは本当に無許可のまま撮影していたこともありました。
しかし、そんなことをすると公然わいせつ罪で捕まってしまい、作品もお蔵入りになってしまうでしょう。
そのため、今は必ず許可を取っています。
撮影に必要な道具なども、製作会社で用意します。
バスの中のシーンなどは、バスをレンタルして行うのです。
用意が終わったら、いよいよ撮影に取り掛かります。
撮影では、監督や助監、AD、メイク、衣装係など多くの人が現場にいます。
女優には、基本的に監督から直接指示が出されます。
そして、食事や飲み物の用意など、雑用はADが担当します。
撮影時は、女優が気分よく撮影に臨めるよう、みんなが気を使います。
そして、AV女優もスタッフたちに気を使うことで、お互いに気分よく仕事ができるでしょう。
そうすれば、スタッフからもまたキャスティングしたいと思ってもらえます。
撮影が終わってからも、製作会社はまだまだやることが残っています。
撮影した中で、不要なシーンはカットして必要に応じて各シーンをつなぎ合わせるなど、編集をしていくのです。
通常は、担当のスタッフが編集をして、それをチェックして監督からさらに編集する点が指示され、再度編集をしていきます。
そうして、魅力的な作品へと仕上がっていくのです。
また、それだけでは終わりません。
その後、局部に対するモザイク処理を行います。
これは、モザイクの審査団体による審査があるため、手抜きをしたら販売できなくなってしまいます。
間違いなく、すべてにモザイクをかける必要があるため、単純作業が苦手な人にとってはつらいでしょう。
これは、専門の編集業者に依頼することもあります。
そうして審査を通れば、パッケージのデザインをします。
パッケージは、売れ行きを左右する大事なポイントです。
パッケージ写真に関しては、多少加工されることもあります。
しかし、過度に加工してしまうとパケ写詐欺といわれることもありますので、慎重に行わなければなりません。
ここまでやって、やっとAVの中身が出来上がるのです。
それを工場でプレスして、パッケージに包んで発売されます。
発売が近づくと、徹夜をする日も増えるため、意外と過酷な仕事なのです。
AVの製作会社、メーカーは、AVを制作するうえでその中心となる会社です。
人はプロダクション、販売や営業は流通会社の仕事ですが、製作がなければ何も始まらないのです。
そのため、AV女優になるのなら製作会社の仕事の内容を知って、仕事の際は気遣えるようにしておきましょう。
そうすれば、また次の仕事にもつながりやすくなるでしょう。