AV女優がクレジットカードなどの申込で気を付けることは？

クレジットカードや銀行のローンに申し込む際は、審査があります。
その際は、勤め先や収入状況の確認をされるのですが、AV女優はその審査に通ることはできるのでしょうか？
収入が問題なくても、社会的信用という点で不安があるAV女優が、クレジットカードなどの申込で気を付けるべき点について、解説します。

AV女優も、立派な職業の一つです。
昔と比べると偏見も薄れ、社会的にも認められつつあります。
しかし、まだ普通の職業と同様に扱われることはなく、やはり若干アウトローな仕事だと思われています。

そのため、AV女優の社会的信用は、会社員より数段落ちます。
その大きな理由は、AV女優の雇用形態です。
実は、AV女優とプロダクションが結んでいるのは雇用契約ではなく、業務委託契約なのです。

業務委託契約ということは、本来AV女優が自分で行う業務をプロダクションが代行する、ということです。
その代わりに、プロダクションは出演料の一部を報酬として受け取るのです。

つまり、AV女優は個人事業主なのです。
そのため、雇用保険には加入していません。
自分で手続きをしないと、社会保険にも加入していないでしょう。
また、収入は仕事量に左右されるので、安定しているとはいえません。

クレジットカード会社や銀行の審査では、収入の状況とそれがどれだけ安定しているか、を調べられます。
AV女優の場合、今は収入が多くても来年、再来年はどうなっているかわからないので、審査も厳しくなってしまいます。

審査が厳しくなるAV女優は、住宅ローンを組むことができるのでしょうか？
この場合、基本的には個人事業主と同様の基準で審査されることになるでしょう。
そこで重視されるのが、過去3年間の収入状況です。

個人事業主の場合、毎月の収入状況が変動しやすいので、1月ごとの収入はそれほど気にされません。
気にされるのは、年収とその変動幅です。

例えば、個人事業主で過去3年の年収が500万、450万、600万という人と、250万、900万、400万という人がいた場合、3年間の合計の収入額は同じです。
しかし、銀行としては収入が安定している前者の方を信用しやすいのです。

また、その仕事を今後どのくらい続けていけるかも審査されます。
AV女優にとって、ここが一番厳しいところでしょう。
というのも、AV女優は長くても2年以内に引退することが多く、10年続けるという人はまれなのです。

そのため、過去3年間の収入や今後の見通しなどが出せるAV女優は、ごくわずかです。
そのうえ、銀行ではAV女優などのアダルト関係で働く人への信用がかなり低いともいわれているのです。

消費者金融のカードローンの場合は、銀行よりも審査は厳しくありません。
その代わり、金利は銀行より高く、極度額も銀行より少なくなるケースがほとんどです。
カードローンは、フリーターや個人事業主、主婦でも利用している人はいます。

クレジットカードについては、AV女優としての収入だけで審査に通るかどうかはクレジットカード会社によります。
審査が緩いといわれ、学生でも発行しやすい楽天カードなどであれば、審査に通る可能性は高いでしょう。

一方、アメックスやダイナーズなど、持っているだけでステータスになるようなクレジットカードは審査が厳しいので、難しいと思われます。
ゴールドカードなど意外に、ハードルが低いカードがある場合はそちらなら発行できるかもしれません。

では、AV女優でも銀行のローンやクレジットカードを利用したいという場合は、どうすればいいのでしょうか？
その時は、審査に通りやすくなるような工夫をしましょう。

銀行やクレジットカード会社の審査で問題となるのが、収入が安定しているとは言い難いということです。
それならば、安定した収入を得られるように、パートなどで掛け持ちの仕事をすればいいのです。

パートの収入額は、AVの出演料と比べてごくわずかでしょう。
しかし、それでも確実な収入があるということは、信用を高める役に立つのです。
ただし、収入額から予想される利用可能額よりは極度額が少なくなってしまうでしょう。

もう一つの方法としては、結婚することです。
結婚した場合は、夫の収入も審査の際に考慮されるので、安定した収入があるとみなされるようになります。
ただし、その場合はAV女優を続けるのが厳しくなるかもしれません。

AV女優という職業は、銀行のローンを利用するには社会的信用が足りないと考えられています。
また、クレジットカードもステータスとなるようなアメックスなどのカードは審査が厳しく、発行できないかもしれません。
たとえ十分な収入があっても、信用がなければ申し込みを断られることがあるので、申込の際はしっかりと対策をしてから行いましょう。